2026年1月08日

急にいびきをかくようになった理由とは
急にいびきをかくようになった場合、その背景には疲労やストレス、体重増加、飲酒習慣の変化など、さまざまな要因が隠れています。いびきは単なる音の問題ではなく、睡眠の質を低下させ、日中のパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、急にいびきをかくようになった原因と、考えられる病気、そして具体的な対処法について、詳しく解説します。
急にいびきをかくようになった原因とは?
「最近、いびきをかくようになった」「家族から急にいびきがうるさいと言われるようになった」そんな変化がある場合、体や生活習慣の中で何らかの要因が起きている可能性があります。ここでは、急にいびきをかくようになったときに考えられる主な原因を解説します。
疲労やストレスの蓄積
急ないびきの原因としてまず挙げられるのが、疲労やストレスによる筋肉の弛緩です。心身が疲れていると、睡眠中にのどや舌の筋肉が通常よりも強く緩み、舌の付け根が喉の奥に落ち込みやすくなります。また、ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、鼻の粘膜が腫れて鼻づまりが起こり、口呼吸が増えていびきが出やすくなるのです。
体重増加や肥満の影響
中年期以降に体重が増えたタイミングでいびきをかくようになったという人も少なくありません。
首まわりや喉の内側に脂肪がつくと、空気の通り道である気道が圧迫され、寝ている間に空気が通りにくくなります。
特に、以前よりも太った・体型が変わったという自覚がある場合は、いびきの原因が肥満にある可能性が高いでしょう。
飲酒習慣の変化
「最近寝酒をするようになってから、いびきをかくようになった」
そんなケースもよく見られます。アルコールには筋肉を緩める作用があるため、寝る前に飲酒をすると喉の筋肉が弛緩し、気道が狭くなっていびきが出やすくなります。特に就寝直前の飲酒は、いびきを悪化させる要因になるため注意が必要です。
喫煙による気道の炎症
喫煙を始めた、または本数が増えた頃から急にいびきをかくようになった場合、タバコによる気道炎症が関係しているかもしれません。煙に含まれる有害物質が鼻や喉の粘膜を刺激し、むくみや炎症を引き起こします。その結果、気道が狭まり空気の流れが乱れていびきが生じます。
鼻づまりやアレルギーの悪化
季節の変わり目や花粉の時期に急にいびきをかくようになった場合は、鼻づまりやアレルギーが関係している可能性があります。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎で鼻が詰まると鼻呼吸が難しくなり、自然と口呼吸になります。
口呼吸は気道の乾燥や舌根沈下を招くため、一時的でも強いいびきを引き起こすことがあります。
女性ホルモンの変化
女性の場合、更年期や閉経を境にいびきをかくようになることがあります。
女性ホルモン(特にプロゲステロン)には、呼吸を助ける筋肉を支える働きがありますが、閉経後はその分泌が減少します。
その結果、上気道の筋力が弱まり、気道が狭くなることで急にいびきが生じやすくなるのです。
急にいびきをかくようになったときに考えられる病気
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
もし「大きないびきをかいていたのに、急にいびきが止まり、数秒後にまた再開する」ような状態がある場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。
この病気は、眠っている間に何度も呼吸が止まったり(無呼吸)、呼吸が弱くなったり(低呼吸)するのが特徴です。1時間あたりに5回以上この状態が起きると「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。呼吸が止まっている間、体は酸欠状態に陥り、心臓や脳、血管に強い負担がかかります。その結果、高血圧・動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞などの生活習慣病のリスクが高くなります。
上気道抵抗症候群(UARS)
「いびきをかくけど、呼吸が止まるほどではない」という場合は、上気道抵抗症候群(UARS)かもしれません。この病気は、気道が完全に塞がるわけではなく、一部が狭くなることで呼吸がしづらくなる状態です。特に、寝ている間に口を開けて呼吸している人に多く見られます。気道の狭さによって空気がうまく流れず、いびきや口の乾燥、夜間の目覚めが増える原因になります。
放置すると、将来的に睡眠時無呼吸症候群に進行するリスクもあります。
副鼻腔炎(蓄膿症)
「風邪のあとから急にいびきをかくようになった」「鼻づまりが長引いている」という人は、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因かもしれません。副鼻腔炎とは、鼻の奥にある副鼻腔という空間に炎症が起こる病気で、鼻が詰まって呼吸がしづらくなるのが特徴です。鼻で呼吸できない状態が続くと、自然と口呼吸になり、寝ている間に喉や舌の付け根が気道を塞いでいびきが出やすくなります。慢性的に鼻が詰まっている人は、アレルギー性鼻炎や花粉症が関係していることもあります。
東京BTクリニック歯科・医科のいびき治療
いびきは単なる睡眠中の音ではなく、気道の閉塞によって起こる医学的なサインです。東京BTクリニック歯科・医科では、いびきの原因をしっかり見極め、一人ひとりに合わせた治療法で根本的な改善を目指します。
目的に応じた2タイプのマウスピース治療(口腔内装置療法)
就寝時に装着するマウスピースを用いた治療を行っています。マウスピースによって下あごをわずかに前方に誘導し、舌の位置を安定させることで、睡眠中に気道を広げていびきを防ぐ仕組みです。当院ではCTやセファロなどで精密検査を行い、噛み合わせや顎関節の状態を考慮してオーダーメイドで製作します。軽度〜中等度の睡眠時無呼吸症候群や、いびき改善を目的とした患者さまに適した治療法です。
当院では、症状や顎関節の動きに合わせて、2つのタイプから最適なものを選択します。

可動式タイプ
上下の装置が連結されていますが、睡眠中もある程度顎を動かすことができます。
口の開閉が自然で、装着時の違和感が少なく、初めて治療を受ける方でも慣れやすい設計です。
固定式タイプ
上下をしっかりと固定し、下顎の位置を安定的に保持します。
気道の確保力が高く、いびきや無呼吸が強い方など、より重度の症状にも対応できます。
どちらのタイプが適しているかは、症状の程度・顎関節の可動域・歯の状態を総合的に評価したうえで決定します。
レーザー治療(ナイトレーズ)
レーザーによる非侵襲的いびき治療です。レーザー光をのどの粘膜(軟口蓋や口蓋垂周辺)に照射し、組織を引き締めて気道を広げる効果があります。
切開や縫合を伴わないため、痛みや出血の心配がほとんどなく、麻酔不要・短時間・ダウンタイムなしで受けられるのが特徴です。1回15〜30分ほどの施術を数回繰り返すことで、徐々にいびきの軽減を実感できます。
お口の周りの筋力トレーニング
いびきの原因のひとつである「筋力の低下」に対しては、舌や口まわりの筋肉を鍛えるトレーニングが有効です。東京BTクリニック歯科・医科では、簡単に行えるリハビリ運動を指導しています。
例えば、
舌を前後左右にゆっくり動かす運動
口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発音する発声トレーニング
こうした運動を継続することで、喉まわりの筋肉が鍛えられ、気道の閉塞を防ぎ、いびきの改善につながります。
総合的なアプローチで根本改善をサポート
睡眠検査やCT撮影を通して、鼻・喉・顎の状態を正確に把握し、症状に応じて最適な治療法をご提案します。他院でCPAPを実施中の方にはマウスピースとの併用療法を推奨しております。
まとめ:急にいびきをかくようになってしまった方へ
急にいびきをかくようになった場合、疲労やストレス、体重増加、飲酒習慣の変化、女性ホルモンの減少など、さまざまな原因が考えられます。いびきは単なる音の問題ではなく、睡眠時無呼吸症候群などの重大な病気のサインである可能性もあります。放置すると、高血圧や脳卒中、心筋梗塞といった循環器病のリスクが高まるため、早めの対処が重要です。
いびきは放置せず、睡眠と全身の健康を守る第一歩として、一度東京BTクリニック歯科・医科までお気軽にお問い合わせください。

著者情報 医療法人社団誠歯会 理事長 歯学博士 東京BTクリニック 歯科・医科 加藤 嘉哉 YOSHIYA KATO 【経歴】 東京歯科大学 総合歯科 東京歯科大学 インプラント専門外来 医療法人誠歯会 加藤歯科クリニック 開業 日本大学松戸歯学部非常勤講師 【資格・所属学会】 PRGF-Endoret® 指導医、公認インストラクター 日本口腔インプラント学会 専門医

