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いびきテープは効果ある?専門医が教える正しい使い方と注意点|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

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いびきテープは効果ある?専門医が教える正しい使い方と注意点

いびきテープは効果ある?専門医が教える正しい使い方と注意点|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

2025年12月18日

いびきテープは効果ある?専門医が教える正しい使い方と注意点

いびきテープとは?その仕組みと期待される効果

最近、SNSやドラッグストアで目にする機会が増えた「いびきテープ」。正式には「口閉じテープ」や「鼻呼吸テープ」と呼ばれるこの製品は、睡眠中に口を閉じた状態に保つことで鼻呼吸を促し、いびきの改善を目指すものです。

仕組みはシンプルです。上下の唇に垂直にテープを貼ることで、睡眠中の口呼吸を物理的に防ぎます。口が閉じることで下顎が上がり、舌や喉の粘膜が喉の奥に落ち込みにくくなるのです。その結果、気道が広がり、いびきの発生を抑える効果が期待できます。

また、口を閉じることで鼻呼吸が自然と促されます。鼻呼吸には空気を加温・加湿し、異物をフィルタリングする重要な機能があるため、口呼吸と比べて健康面でのメリットが多いのです。

今回はその「いびきテープ」について医師の見解を述べていきたいと思います。

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いびきテープの効果は本当にあるのか?

「テープを貼るだけで本当にいびきが改善するの?」

この疑問に対して、近年いくつかの研究結果が報告されています。2024年に発表された包括的な文献調査では、軽度の睡眠時無呼吸症候群の患者に対して、口閉じテープの使用によりいびきの回数が大幅に減少したという結果が示されました。具体的には、いびきの頻度が303.8回/時から121.1回/時へと約60%減少し、無呼吸低呼吸指数(AHI)も8.3から4.7に改善したとされています。

ただし、重要なポイントがあります。効果が認められたのは「鼻がしっかり通っている軽度の患者」に限られていたのです。中等度以上の睡眠時無呼吸症候群や、慢性的な鼻づまりがある場合には推奨されていません。

効果が期待できる人の特徴

いびきテープの効果が期待できるのは、次のような方です。

鼻呼吸が問題なくできる方

口呼吸が習慣化している方

睡眠中に口が半開きになりやすい方

軽度のいびきに悩んでいる方

朝起きると口が乾燥している方

特に、鼻づまりがなく、単純に口呼吸の習慣がある方には効果的です。口を閉じることで自然と鼻呼吸が促され、いびきの軽減だけでなく、口腔内の乾燥や口臭の改善にもつながります。

効果が期待できない、または注意が必要な人

一方で、以下のような方には効果が期待できないか、使用に注意が必要です。

慢性的な鼻づまりがある方

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の方

中等度以上の睡眠時無呼吸症候群の方

鼻中隔弯曲など鼻の構造的問題がある方

扁桃肥大がある方

鼻呼吸ができない状態で口を塞ぐと、十分な空気を取り入れられず、呼吸困難や酸欠のリスクが高まります。鼻づまりのある人は絶対に使用しないでください。

いびきテープの正しい使い方と安全な実践方法

いびきテープを安全かつ効果的に使用するためには、正しい使い方を理解することが重要です。

基本的な使用手順

まず、就寝前に顔を清潔にし、唇周辺の水分や油分を拭き取ります。これにより、テープの粘着力が高まり、睡眠中に剥がれにくくなります。

テープは上下の唇の中央部に垂直に貼ります。完全に密閉するのではなく、口を軽く閉じる程度の力加減が理想的です。最初は小さなテープを縦方向に貼るだけにして、徐々に慣れていくことをおすすめします。

いきなり口全体を塞ぐと息苦しさを感じることがあるため、週末など翌日に予定がない日に試すのが良いでしょう。

肌への刺激を最小限にする工夫

唇周辺の皮膚は薄く敏感なため、粘着力が強すぎるテープは避けましょう。市販のテープには粘着力が強いものもあり、皮膚が赤くなったり、かぶれてしまったりすることがあります。

敏感肌の方は、低刺激性の医療用テープや、マウステーピング専用の商品を選ぶのが安心です。また、同じ場所に毎日貼り続けると皮膚トラブルのリスクが高まるため、貼る位置を少しずつ変えるのも有効な対策です。

朝起きたら、テープをゆっくりと優しく剥がし、ぬるま湯で顔を洗って肌を整えましょう。

併用すると効果的な対策

いびきテープの効果をさらに高めるために、他の対策と併用することをおすすめします。

鼻腔拡張テープとの併用:鼻の通りを良くすることで、より快適な鼻呼吸が可能になります

横向き寝の習慣:仰向けで寝ると舌が喉の奥に落ち込みやすいため、横向き寝を心がけましょう

適正体重の維持:肥満は気道を狭める原因となるため、体重管理も重要です

アルコール摂取の制限:就寝前の飲酒は筋肉を弛緩させ、いびきを悪化させます

いびきテープ使用時の注意点とリスク

いびきテープは手軽に試せる対策ですが、すべての人に適しているわけではありません。使用前に知っておくべき注意点があります。

呼吸困難のリスク

最も重要な注意点は、鼻づまりがある状態での使用です。鼻呼吸がしっかりできない状態で口を塞ぐと、十分な空気を取り入れられず、呼吸困難や酸欠のリスクが増えてしまいます。

花粉症や風邪、鼻中隔湾曲、扁桃腺肥大などの症状がある人は、鼻から十分な酸素を取り込めないため口呼吸をしている可能性があります。このような場合、無理にテープを使用すると危険です。

また、睡眠中に嘔吐した際に吐瀉物で窒息する危険性も指摘されています。体調が優れない時や、飲酒後の使用は避けるべきです。

小児や高齢者への使用

自己判断が難しい小児や高齢者には、使用を避けるのが良いでしょう。特に小児の場合、鼻呼吸の発達段階にあるため、専門医の指導なしに使用するのは推奨されません。

高齢者の場合も、基礎疾患や服薬状況によっては使用が適さない場合があります。使用前に必ず医師に相談することをおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群との関係

いびきは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重要なサインである可能性があります。SASは睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気で、放置すると高血圧、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。

いびきテープで一時的にいびきが軽減したとしても、根本的な問題が解決したわけではありません。以下のような症状がある場合は、必ず専門医を受診してください。

日中の強い眠気

起床時の頭痛や倦怠感

睡眠中の呼吸停止を指摘された

夜間頻尿

集中力の低下

これらの症状がある場合、いびきテープだけでは対処できない可能性が高いのです。

いびき改善のための総合的なアプローチ

いびきテープは有効な対策の一つですが、それだけに頼るのではなく、総合的なアプローチが重要です。

生活習慣の見直し

いびきの根本的な改善には、日常生活の見直しが欠かせません。適正体重の維持、規則正しい睡眠時間の確保、就寝前のアルコールやカフェインの制限などが基本となります。

また、寝室の環境整備も重要です。適切な湿度(40~60%)を保つことで、気道の乾燥を防ぎ、いびきの軽減につながります。枕の高さも見直してみましょう。高すぎる枕は気道を圧迫し、いびきを悪化させる可能性があります。

舌のトレーニング

舌の筋肉を鍛えることで、睡眠中の舌根沈下を防ぐことができます。簡単なトレーニングとして、舌を前に突き出して5秒間キープする運動や、舌を上顎全体に押し付けて10秒間キープする運動が効果的です。

これらのトレーニングを朝晩の歯磨き時に行うことで、3ヶ月程度で効果を実感できる方が多いとされています。

専門医への相談が必要なケース

いびきテープを使用しても改善が見られない場合や、上記のような症状がある場合は、専門医への相談が必要です。睡眠時無呼吸症候群の診断には、ポリソムノグラフィー(PSG)という精密検査が行われます。

診断の結果、中等度以上のSASと判定された場合は、CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)やマウスピース治療、レーザー治療、場合によっては外科的治療が必要になることもあります。

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まとめ:いびきテープは適切に使えば有効な対策

いびきテープは、鼻呼吸ができる方で軽度のいびきに悩んでいる方には、手軽で効果的な対策となり得ます。科学的な研究でも、適切な使用条件下では一定の効果が認められています。

ただし、すべての人に適しているわけではありません。特に鼻づまりがある方、中等度以上の睡眠時無呼吸症候群の方には推奨されず、場合によっては危険を伴う可能性もあります。

いびきテープを使用する際は、まず自分の症状や体質を正しく理解し、安全に使用できるかを確認することが大切です。そして、いびきテープだけに頼るのではなく、生活習慣の改善や舌のトレーニングなど、総合的なアプローチを心がけましょう。可能であれば、いびきテープを使用する前に、専門の医療機関に受診をしてください。いびきは単なる音の問題ではなく、重大な健康問題のサインである可能性があるのです。

当クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の専門的な診断と治療を行っています。いびきや睡眠の質に関するお悩みがある方は、東京BTクリニック歯科・医科までお気軽にお問い合わせください。

著者情報                                              医療法人社団誠歯会 理事長 歯学博士                                      東京BTクリニック 歯科・医科 加藤 嘉哉 YOSHIYA KATO                        【経歴】                                               東京歯科大学 総合歯科                                        東京歯科大学 インプラント専門外来                                  医療法人誠歯会 加藤歯科クリニック 開業                               日本大学松戸歯学部非常勤講師                                    【資格・所属学会】                                           PRGF-Endoret® 指導医、公認インストラクター                            日本口腔インプラント学会 専門医                   

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