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いびきのマウスピース治療の効果と費用|CPAP不要の睡眠時無呼吸対策|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

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いびきのマウスピース治療の効果と費用|CPAP不要の睡眠時無呼吸対策

いびきのマウスピース治療の効果と費用|CPAP不要の睡眠時無呼吸対策|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

2025年12月26日

いびきのマウスピース治療の効果と費用|CPAP不要の睡眠時無呼吸対策

睡眠時無呼吸症候群に悩む方へ〜マウスピース治療という選択肢

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。放置すれば高血圧・心疾患・脳卒中など深刻な合併症リスクが高まります。一般的な治療法として持続陽圧呼吸療法(CPAP)が知られていますが、マスクや機械の装着に抵抗を感じる方も少なくありません。そこで注目されているのが、マウスピース(口腔内装置)による治療です。

本記事では、睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース治療の仕組み、効果、費用、メリット・デメリットについて、詳しく解説します。

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いびきに効果的なマウスピース治療とは

マウスピース治療(口腔内装置療法)は、就寝時に専用の歯科装置を装着する治療法です。

この装置は「下顎前方移動装置」とも呼ばれ、睡眠中に下顎を数ミリ前方に固定します。下顎が前方に保持されることで、舌が喉の奥に沈み込むのを防ぎ、上気道が広がります。その結果、いびきや無呼吸の発生が軽減される仕組みです。

軽症から中等症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の患者さん、またはCPAPが使用できない症例に対してマウスピース治療を推奨しています。特に「CPAPは大掛かりで避けたい」という方にとって、シンプルで可逆的、静かで費用対効果の高い治療法として位置づけられています。

カスタムメイドと市販品の違い

マウスピースには大きく分けて2種類あります。

医療機関で作製する「カスタムメイド」タイプ

カスタムメイドの装置は患者一人ひとりの骨格に合わせて調整可能で、下顎の前方位置を微調整できる「滴定可能タイプ」が主流です。

ドラッグストアやインターネットで購入できる「市販品」

市販品は「ボイル&バイト」タイプと呼ばれる簡易的なもので、フィット感や効果の面でカスタムメイドに劣ります。

マウスピース装置はもちろん、カスタムメイドの滴定可能な装置が最も効果的です。市販品では睡眠時無呼吸症候群を十分に治療できる根拠は乏しく、医療機関で処方されるカスタムメイドのものを使用していただきたいと考えております。

マウスピース治療の適応となる患者像

マウスピース治療は、主に軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群患者に適しています。

無呼吸低呼吸指数(AHI)が比較的低い症例や、CPAPが何らかの理由で使用できない場合の代替療法として選択されます。重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、マウスピースのみで十分な効果が得られないことが多い為、CPAPとの併用療法が推奨されます。

マウスピース治療の効果〜AHI改善率と成功率

では、マウスピース治療は実際にどの程度の効果があるのでしょうか?

無呼吸低呼吸指数(AHI)の改善

複数のランダム化比較試験やメタ解析の結果、マウスピース治療によってAHIは有意に低下することが示されています。メタ解析では、マウスピース装置によりAHIが平均で約9回/時減少したとの報告があります。ただし、AHI低減効果の程度はCPAPには及ばないのが一般的です。直接比較試験では、CPAPのほうがマウスピースより平均で約7回/時程度AHIを多く下げたというデータもあります。

治療後にAHIを5回/時未満に低減できる成功率は、軽症で約55%、中等症で約45%、重症で約35%とされています。部分的な成功(AHIの50%改善)も含めると、さらに軽症で10%、中等症で25%、重症で30%の成功が観察されます。一方で、約3分の1の患者では十分な効果が得られないケースもあるため、効果判定のための睡眠検査によるフォローアップが推奨されます。

日中の眠気や生活の質の改善

マウスピース治療では、日中の強い眠気の改善効果もCPAPと同等レベルで得られることが多いです。

いくつかのランダム化比較試験では、エプワース眠気スケール(ESS)による眠気スコア改善度において、CPAP群とマウスピース群の間に有意差が認められない結果が報告されています。国内のガイドラインでも、「メタ解析の結果、CPAPと口腔内装置の間でESSの改善度に明瞭な差はみられない」と記載されています。適切な患者であれば、マウスピースでも主観的な症状改善は十分期待できるのです。

血圧や心血管系への影響

マウスピース治療は、血圧の低下においてもCPAPと同様の効果を達成することが示されています。

最近のメタ解析では、マウスピース治療による残存呼吸イベントにもかかわらず、血圧の低下においてCPAPと比較して同様の効果が得られました。また、内皮機能や微小血管反応性といった心血管疾患のバイオマーカーにおいても、マウスピース治療は有効性を示しています。これは、より高い受容性と主観的遵守率のため、CPAPと比較して臨床効果が同等になると考えられています。

マウスピース治療の費用

治療費用は患者にとって重要な判断材料です。

保険適用の条件と自己負担額

2004年から、マウスピースを用いた治療に対して健康保険が適用されるようになりました。ただし、保険適用となるのは、医師によって睡眠時無呼吸症候群と診断された場合のみです。

自費診療の場合の費用

固定式:35,000円

医科からの紹介状ありの場合:20,000円

可動式:130,000円

長期的なコストとメンテナンス

マウスピースは丈夫なプラスチックでできているため、耐久年数はおよそ5年間とされています。

一度作製すると定期的な通院は必要なく、必要に応じた調整やメンテナンスを行うだけで長期間使用できます。CPAPと比較すると、CPAPのように機械や使い捨て製品の交換費用が生涯にわたって分散されることはありません。そのため、長期的なコストパフォーマンスは良好と言えます。

マウスピース治療のメリットとデメリット

どんな治療法にも長所と短所があります。

マウスピース治療の主なメリット

マウスピース治療の最大のメリットは、身体にかかる負担が少ないことです。就寝時に口腔内へ装着するだけで使用でき、早い効果が期待できます。CPAP治療に比べ、不快感を覚える患者が少ないのも特長です。また、小型のため外出時の持ち運びが大変便利で、出張や旅行の際にも負担になりません。

さらに、定期的な通院が不要であることも大きな利点です。一度作製すれば、必要に応じた調整やメンテナンスを行うだけで長期間使用できます。機械を装着する必要がなく、静かで周囲への影響も最小限です。

マウスピース治療のデメリットと副作用

一方で、マウスピース治療にはいくつかのデメリットもあります。

初期の副作用として、過剰な唾液分泌、口腔乾燥、口や歯の不快感、朝の咬合変化、歯茎の不快感、筋肉の圧痛、顎のこわばりなどが報告されています。これらの副作用はほとんどの場合、時間とともに解消されます。長期使用(10年間)では、オーバージェットが平均2.5mm減少する咬合変化が生じます。これは主に歯槽骨の動きに関連しており、下歯の前方移動と上歯の小さな後方移動として現れます。ただし、患者さんの知覚は一般的に客観的な測定値と相関せず、咬合変化は気付かれないことがよくあります。

※オーバージェット:上の前歯が下の前歯よりどれくらい前に出ているかを表す距離

効果が得られない場合の対応

約3分の1の患者では、マウスピース治療で十分な効果が得られないことがあります。

重症の睡眠時無呼吸症候群や中枢性SASの要素が強い場合、マウスピース治療では効果が期待できません。また、BMIが32kg/m²を超える肥満患者では、マウスピースのみで気道の確保が不十分なことがあります。このような場合は、CPAP療法とマウスピースの併用療法を推奨しております。

マウスピース治療とCPAPの比較〜どちらを選ぶべきか

マウスピース治療とCPAP療法、どちらを選択すべきでしょうか?

有効性の比較

CPAPは中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群の標準治療であり、AHI低減効果はマウスピースより優れています。しかし、CPAPの遵守率は限られており、報告された試験では平均使用時間は1晩あたり4.4時間です。最近の大規模研究(SAVE研究)では、平均遵守時間が1晩あたり3.3時間と、遵守の難しさが浮き彫りになっています。

一方、マウスピース治療はCPAPに比べて有効性は劣りますが、より高い受容性と主観的遵守率により、眠気、生活の質、内皮機能、血圧で測定される有効性は同等です。つまり、実際の臨床現場では、マウスピース治療の方が継続しやすく、結果的に同等の効果が得られる可能性があるのです。

併用療法という選択肢

マウスピースはCPAPの代替としてだけでなく、治療成果をさらに改善するための補完的な治療法としても考えるべきです。

CPAPとマウスピースを隔日で使用する併用療法は、成功したアプローチとして報告されています。CPAPを遵守していた患者が、CPAPを装着していないときにマウスピースを使用できるオプションを得ると、眠気がさらに改善することが発見されています。患者は、この療法の負担が軽減し、CPAPを休む日ができると述べており、また、歯にかかる圧力が軽減し、マウスピースを休む日ができるとも述べています。

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まとめ:マウスピース治療は有力な選択肢

マウスピース治療は睡眠時無呼吸症候群に大きな効果が期待できます。

マウスピース治療を検討される方は、歯科で適切なカスタムメイド装置を作製することが重要です。市販品では十分な効果が期待できません。また、効果判定のための睡眠検査によるフォローアップを必ず受けるようにしましょう。

当院では、睡眠時無呼吸症候群に対する包括的な診療を行っております。マウスピース治療だけでなく、レーザー治療、外科的治療、併用療法など、患者様一人ひとりの病態に合わせた最適な治療法をご提案いたします。いびきや日中の眠気でお悩みの方は、ぜひ東京BTクリニック歯科・医科にお気軽にご相談ください。

著者情報                                              医療法人社団誠歯会 理事長 歯学博士                                      東京BTクリニック 歯科・医科 加藤 嘉哉 YOSHIYA KATO                        【経歴】                                               東京歯科大学 総合歯科                                        東京歯科大学 インプラント専門外来                                  医療法人誠歯会 加藤歯科クリニック 開業                               日本大学松戸歯学部非常勤講師                                    【資格・所属学会】                                           PRGF-Endoret® 指導医、公認インストラクター                            日本口腔インプラント学会 専門医                   

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