2025年11月02日

膝関節痛の現状と従来の治療法の限界
従来の膝関節症治療では、初期段階では消炎鎮痛薬の服用や湿布、リハビリテーションなどの保存療法が中心でした。しかし、変形の程度と症状が進行すると最終的には人工関節置換術などの外科的手術を選択せざるを得ないケースが多くありました。
手術は確かに効果的な治療法ですが、入院が必要であり、術後のリハビリに時間がかかるだけでなく、体への負担も大きいものです。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方にとっては、手術自体のリスクも無視できません。
このような背景から、近年では「メスを使わない」新しい膝関節治療法が注目を集めています。これらの治療法は、体への負担が少なく、回復も早いため、多くの患者さんにとって魅力的な選択肢となっているのです。
再生医療とは?膝関節治療における革新的アプローチ
再生医療とは、病気やケガで損傷を受けた組織や臓器の機能を、患者さん自身の自己治癒能力を活用して修復することを目指す医療です。従来の治療法とは根本的に異なるアプローチといえるでしょう。
特に膝関節治療における再生医療は、これまでの治療法が対症療法的であったのに対し、原因そのものにアプローチする点が大きな特徴です。
膝関節の痛みの多くは、関節軟骨のすり減りや炎症によって引き起こされます。再生医療では、この炎症を抑える効果が期待できるのです。
再生医療の登場により、膝関節治療の選択肢は大きく広がりました。特に手術に不安を感じる方や、より体への負担が少ない治療を希望される方にとって、新たな希望となっています。
PRGFを用いた最先端の膝関節治療
PRGFとは「Plasma Rich in Growth Factors(成長因子豊富血漿)」の略称で、患者さん自身の血液から抽出した血小板とその中に含まれる成長因子および血漿成分を活用する治療法です。この方法は、自己血液由来のため安全性が高く、抗炎症効果と組織修復を促進する効果があります。
治療の流れとしては、まず患者さんの腕から少量の血液を採取します。その後、特殊な遠心分離機を用いて血液から成長因子を抽出・濃縮し、PRGFを作製します。そして、この血小板とその中に含まれる成長因子および血漿成分を膝関節内に注射します。
PRGFを用いた治療は、日帰りで行うことができ、治療後すぐに日常生活に戻ることが可能です。また、自分の血液を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応のリスクが極めて低いという安全面でのメリットもあります。
メスを使わない膝関節治療のメリット
メスを使わない膝関節治療には、従来の手術療法と比較して多くのメリットがあります。まず何より、体への負担が格段に少ないことが挙げられます。
手術では切開や麻酔が必要となり、術後の回復にも時間がかかります。一方、PRGFなどの再生医療は注射による治療のため、体への侵襲が最小限に抑えられます。このため、高齢の方や基礎疾患をお持ちの方でも比較的安心して受けることができるのです。
どんな方に適しているのか?適応症例と期待できる効果
メスを使わない膝関節治療は、様々な膝の問題を抱える方に適していますが、特に以下のような方々に効果が期待できます。
まず、変形性膝関節症の初期から中期の方です。軟骨のすり減りが始まっているものの、まだ完全に消失していない段階では、PRGFなどの再生医療による組織修復効果が十分に発揮されます。
また、スポーツによる膝の怪我や半月板損傷などの急性・亜急性期の症状にも効果が期待できます。特に若年層のスポーツ選手では、早期の機能回復と競技復帰を目指す場合に有効な選択肢となります。
さらに、手術を避けたい高齢者の方や、基礎疾患のために手術リスクが高い方にとっても、メスを使わない治療は安全な代替手段となります。体への負担が少ないため、全身状態に不安がある方でも比較的安心して受けることができるのです。
治療の流れと回復期間について
メスを使わない膝関節治療、特にPRGFを用いた治療の流れについて詳しくご説明します。治療は基本的に日帰りで行われ、大きく分けて以下のステップで進みます。
初診時
詳しい問診と診察、必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像検査を行います。これにより、膝の状態を正確に把握し、治療の適応かどうかを判断します。適応と判断された場合、治療計画を立て、実際の治療日を決定します。
治療当日
腕から少量の血液(片膝の場合36ml/両膝の場合72ml)を採取します。採血は通常の健康診断と同様の方法で行われ、痛みもほとんどありません。
採取した血液は特殊な遠心分離機にかけられ、成長因子を豊富に含むPRGFが抽出されます。この工程には約30分程度かかります。PRGFの準備ができたら、超音波で関節内に確実に針が入っていることを確認しながら注射します。
治療後
15分から30分程度の安静時間を設け、その後帰宅となります。全体の所要時間は、初めての方で2〜3時間程度、2回目以降は1〜2時間程度です。
回復期間
PRGFなどの再生医療は低侵襲なため、多くの場合、治療当日から通常の日常生活に戻ることができます。ただし、治療効果を最大限に引き出すため、治療当日の激しい運動や長時間の歩行、入浴などは避けていただくようお願いしています。
効果の発現時期については個人差がありますが、多くの方が1〜2週間程度で痛みの軽減を実感されます。
治療後のフォローアップ
東京BTクリニックでは、治療後のフォローアップも重視しており、定期的な診察で経過を確認しながら、必要に応じて追加治療や生活指導を行っています。
まとめ:膝の痛みでお悩みの方へ
膝関節の痛みは、日常生活の質を大きく低下させる深刻な問題です。しかし、医療技術の進歩により、必ずしも手術だけが選択肢ではなくなっています。PRGFを用いた再生医療をはじめとする「メスを使わない膝関節治療」は、多くの患者さんに新たな希望をもたらしています。
これらの治療法の最大の特徴は、体への負担が少なく、回復が早いことです。日帰りで治療が完結し、すぐに日常生活に戻れるため、忙しい方や手術に不安を感じる方にも適しています。
また、安全性が高く、適切な症例選択によって高い効果が期待できます。特に変形性膝関節症の初期から中期の方や、スポーツによる膝の怪我、手術リスクの高い高齢者の方などに適した治療法といえるでしょう。
東京BTクリニックのDr吉岡はこれまでなでしこジャパンのチームドクターを歴任した整形外科の専門医です。最新の医療技術と豊富な経験を活かし、患者さん一人ひとりに最適な治療をご提案しています。膝の痛みでお悩みの方、手術以外の選択肢を
詳しい情報や無料カウンセリングについては、東京BTクリニック歯科・医科の公式サイトをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。あなたの膝の痛みに、最適な解決策をご提案いたします。

著者情報 医療法人社団誠歯会 理事長 歯学博士 東京BTクリニック 歯科・医科 加藤 嘉哉 YOSHIYA KATO 【経歴】 東京歯科大学 総合歯科 東京歯科大学 インプラント専門外来 医療法人誠歯会 加藤歯科クリニック 開業 日本大学松戸歯学部非常勤講師 【資格・所属学会】 PRGF-Endoret® 指導医、公認インストラクター 日本口腔インプラント学会 専門医

