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歯周病治療の新常識|歯磨き粉より効果的な5つの最新アプローチ|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

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歯周病治療の新常識|歯磨き粉より効果的な5つの最新アプローチ

歯周病治療の新常識|歯磨き粉より効果的な5つの最新アプローチ|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

2025年10月22日

歯周病治療の新常識|歯磨き粉より効果的な5つの最新アプローチ

歯周病治療に対する考え方が大きく変わってきている

歯周病治療の考え方は、ここ数年で大きく変化しています。従来の「歯磨き粉と歯ブラシだけで対処する」という方法から、より科学的根拠に基づいた包括的なアプローチへと進化しているのです。

歯周病は単なる口腔内の問題ではありません。全身の健康に深く関わる疾患であることが、最新の研究で次々と明らかになっています。心臓病、糖尿病、関節リウマチ、さらには認知症まで、様々な全身疾患との関連性が指摘されているのです。

私が歯科医師として長年患者さんを診てきた経験から言えるのは、従来の歯周病治療には限界があったということです。歯磨き粉と歯ブラシだけでは、深い歯周ポケットの中の細菌にまで十分にアプローチできませんでした。

では、現代の歯科医療では歯周病に対してどのようなアプローチが効果的なのでしょうか?

最新研究が示す歯周病と全身疾患の密接な関係

「口は体の入り口」という言葉があります。この言葉の重要性は、最新の医学研究によってますます裏付けられています。

2025年の理化学研究所の研究では、歯周病患者の口腔内細菌叢の乱れが腸内細菌叢にも影響を与えることが明らかになりました。腸内環境の乱れは、免疫系の異常や全身の炎症反応を引き起こす可能性があるのです。

また、大阪医科薬科大学とサンスターの共同研究によれば、関節リウマチ患者に歯周病治療を行ったところ、特に関節リウマチの初期段階の患者において顕著な改善効果が見られました。これは歯周病と全身疾患の関連性を示す重要なエビデンスです。

歯周病が引き起こす全身への影響

歯周病が全身に及ぼす影響は、主に以下の2つのメカニズムによって説明されています。

1つ目は、歯周病菌やその毒素が血流に乗って全身を巡ることで、遠隔の臓器に炎症を引き起こす「菌血症」です。歯周ポケット内の細菌は、歯磨きや咀嚼の際に容易に血流に入り込みます。

2つ目は、歯周組織の炎症によって産生される炎症性物質が血中に放出され、全身の炎症反応を促進するというメカニズムです。

これらの研究成果は、歯周病治療が単に口腔内の健康を守るだけでなく、全身の健康維持にも極めて重要であることを示しています。

あなたは自分の歯周病が全身に影響を与えているかもしれないと考えたことがありますか?

東京BTクリニック歯科・医科が提供する最先端の歯周病治療

多くの方が「丁寧に歯を磨いているのに歯周病が改善しない」と悩んでいます。実は、歯磨き粉と歯ブラシだけでは、歯周ポケットの奥深くに潜む細菌にはアプローチできないのです。

歯周ポケットとは、歯と歯肉の間にできる溝のことで、歯周病が進行するとこの溝が深くなります。4mm以上の歯周ポケットになると、通常の歯ブラシでは届かない領域が生まれてしまうのです。

では、現代の歯科医療で効果的とされる歯周病治療の最新アプローチを5つご紹介します。

1. ラジカル殺菌治療 – 歯周病治療の革命的アプローチ

東北大学とLuke株式会社の共同研究による「ブルーラジカルP-01」は、2023年に医療機器製造販売の承認を取得した世界初の歯周病治療器です。

この革新的な治療法は、3%過酸化水素を噴出しながら青色可視光を照射することで、強力な酸化力を持つヒドロキシルラジカルを生成します。これにより、歯周ポケットの深部に付着するデンタルプラーク内部の細菌を効率的に殺菌・除去できるのです。

従来のスケーリングや抗生剤投与では十分な殺菌・除去ができなかった重度の歯周病でも、このラジカル殺菌治療なら非外科的な処置だけでコントロールできる可能性が高まります。

2. PRGF(成長因子)を用いた再生医療

PRGFとは、患者さん自身の血液から抽出した成長因子を活用し、組織の修復を促進する治療法です。自己血液由来のため安全性が高く、回復を早める効果があります。

東京BTクリニック歯科・医科では、このPRGFを歯周病治療に応用しています。歯周組織の再生を促進することで、従来の治療法では難しかった重度の歯周病にも効果を発揮します。

自分の血液から抽出した成長因子を使うため、拒絶反応のリスクがなく、安全性の高い治療法として注目されています。

3. 歯科ドックによる早期発見・早期治療

「歯科ドック」とは、お口全体の健康状態を総合的に検査するシステムです。歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が非常に重要です。

東京BTクリニック歯科・医科では、歯科ドックを通じて歯周病の早期発見・早期治療を実現しています。特に注目すべきは、歯周病と全身疾患との関連性を考慮した総合的な健康管理アプローチです。

歯科ドックでは、歯周ポケットの深さ測定、レントゲン検査、口腔内細菌検査などを行い、目に見えない歯周病のリスクを可視化します。これにより、症状が現れる前に予防的な介入が可能になるのです。

4. 高濃度フッ素配合製品による家庭でのケア

家庭でのセルフケアも、最新の研究に基づいて進化しています。特に注目されているのが、高濃度フッ素配合の歯磨き剤です。

ジェルコートFなどの高濃度フッ素(1450ppmF)配合の製品は、通常の歯磨き粉よりも効果的に歯の再石灰化を促進し、歯周病の原因となる細菌の増殖を抑制します。

自宅でできる歯周病予防・改善のための最新アプローチ

歯科医院での専門的な治療と並行して、自宅でのセルフケアも歯周病予防・改善には欠かせません。最新の研究に基づいた効果的なセルフケア方法をご紹介します。

正しい歯磨きの時間と頻度

厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、日本人の歯磨きの平均回数は1日2回、所要時間は1回1~3分未満が最も多いようです。

理想的には、毎食後3分間の歯磨きが推奨されていますが、ライフスタイルによっては難しい場合もあるでしょう。そんな時は、寝る前の歯磨きを特に丁寧に行うことが重要です。

睡眠中は口の中が乾燥しやすく、細菌が繁殖しやすい環境になります。特に口呼吸の方は要注意です。寝る前の丁寧な歯磨きで、細菌の数を減らしておきましょう。

歯間ケアの重要性

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に除去できません。歯間ブラシを使用することで、歯ブラシの届かない部分の汚れも効果的に除去できます。

歯間ブラシは、歯と歯の間のすきまが大きい場合に適しています。歯科医師や歯科衛生士に相談して、自分の口腔状態に合った歯間清掃用具を選びましょう。

洗口液(マウスウォッシュ)の活用

歯磨きと歯間ケアに加えて、洗口液の使用も効果的です。特に、クロルヘキシジンなどの抗菌成分を含む洗口液は、歯周病菌の増殖を抑制する効果があります。

ただし、洗口液の使用は歯磨きの代わりにはなりません。あくまで補助的な手段として活用しましょう。また、長期間の使用により口腔内の常在菌のバランスが崩れる可能性もあるため、使用方法や期間については歯科医師に相談することをおすすめします。

食生活と生活習慣の見直し

歯周病予防には、口腔ケアだけでなく、全身の健康管理も重要です。特に以下の点に注意しましょう。

バランスの良い食事:ビタミンCやカルシウムなど、歯周組織の健康に必要な栄養素を十分に摂取する
禁煙:喫煙は歯周病のリスクを高める主要因の一つ
ストレス管理:過度のストレスは免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高める
十分な睡眠:良質な睡眠は免疫力を高め、炎症を抑制する効果がある

これらの生活習慣の改善は、歯周病予防だけでなく、全身の健康維持にも役立ちます。

まとめ:歯周病治療の新常識を取り入れた総合的アプローチ

歯周病治療は、従来の「歯磨き粉と歯ブラシだけ」のアプローチから、科学的根拠に基づいた総合的なアプローチへと進化しています。

本記事でご紹介した最新アプローチ(ラジカル殺菌治療、PRGFを用いた再生医療、歯科ドック、高濃度フッ素配合製品)は、それぞれが単独で効果を発揮するものではなく、組み合わせることでより高い効果が期待できます。

特に重要なのは、歯周病を口腔内だけの問題と捉えるのではなく、全身の健康に関わる疾患として包括的に対処することです。最新の研究が示すように、歯周病と全身疾患は密接に関連しており、歯周病の改善が全身の健康維持にも寄与します。

また、歯周病治療においては、早期発見・早期治療が何よりも重要です。定期的な歯科検診を受け、軽度のうちに適切な治療を受けることで、治療の負担を大幅に軽減できます。

歯周病治療の新常識を取り入れた総合的なアプローチで、健康な口腔環境と全身の健康を手に入れましょう。

著者情報                                              医療法人社団誠歯会 理事長 歯学博士                                      東京BTクリニック 歯科・医科 加藤 嘉哉 YOSHIYA KATO                        【経歴】                                               東京歯科大学 総合歯科                                        東京歯科大学 インプラント専門外来                                  医療法人誠歯会 加藤歯科クリニック 開業                               日本大学松戸歯学部非常勤講師                                    【資格・所属学会】                                           PRGF-Endoret® 指導医、公認インストラクター                            日本口腔インプラント学会 専門医                                  日本臨床補綴学会 専門医                                       日本歯周病学会 認定医                                         IDIA顎顔面外科矯正 指導医                                     日本睡眠学会                                            日本睡眠歯科学会

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