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いびきは体からのSOSサイン?放置するリスクと対処法|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

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いびきは体からのSOSサイン?放置するリスクと対処法

いびきは体からのSOSサイン?放置するリスクと対処法|東京BTクリニック歯科・医科|歯と膝の再生治療|東京駅・京橋駅近く

2025年10月18日

いびきは体からのSOSサイン?放置するリスクと対処法

いびきは単なる騒音問題ではない!体からの重要なSOSサイン

いびきは、単なる「うるさい」「迷惑」といった騒音問題ではなく、あなたの体が発している重要なSOSサインかもしれないのです。特に、いびきが激しく、日中に強い眠気を感じるようであれば要注意です。

いびきを放置すると、高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病や命に関わる病気につながることがあります。最悪の場合、突然死のリスクもあるため、早期の対応が重要です。

この記事では、いびきが体に与える影響や、放置することで起こりうるリスク、そして対処法について詳しく解説します。あなたやご家族のいびきが気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

いびきのメカニズムと体への影響

いびきは、睡眠中に上気道(鼻・口からのどにかけての空気の通り道)が何らかの原因で圧迫されて狭くなり、呼吸のたびに空気抵抗が生じたり、周りの粘膜が振動して起こります。

空気が狭い気道を通る際に粘膜やのどの筋肉が振動し、「グーグー」という音が生じるのです。これ自体は珍しい現象ではありませんが、頻繁に起こる場合や、特に以下の原因が関与している場合は注意が必要です。

肥満:首周りの脂肪が気道を狭める
あごの骨格:下あごが後退している場合
加齢:筋力の低下による気道の弛緩

これらが進行すると、気道が一時的に完全に閉塞し、無呼吸状態になることがあります。これが「睡眠時無呼吸症候群」の原因です。

いびきを放置してはいけない!3つの危険なサイン

いびきの中でも、特に注意が必要なのは睡眠時無呼吸症候群が疑われるケースです。以下のような症状がある場合は、医療機関での検査を検討すべきでしょう。

1. 寝ている間に呼吸が止まる

ご自身では気づきにくい症状ですが、家族やパートナーから指摘を受けるケースが多いです。

具体的には、以下のような現象が見られる場合があります:

いびきが突然止まる:その後、大きな呼吸音やいびきが再開する
呼吸の乱れ:浅い呼吸が続いた後に無呼吸状態になる

このような症状がある場合、睡眠中に何度も呼吸が止まっている可能性が高いです。

2. 日中に異常な眠気がある

夜間の睡眠が断続的に妨げられることで、体や脳が十分に休めず、日中に異常な眠気を感じるようになります。

特に、以下のような場面での眠気は要注意です:

会議中や授業中に意識が遠のく
テレビを見ているときに寝落ちする
運転中に突然眠気に襲われる

睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠中に酸素不足になることで深い睡眠が得られません。そのため、十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、常に睡眠不足の状態になってしまうのです。

これは単なる疲れではなく、健康上の重大な警告サインかもしれません。

3. 朝起きても熟睡感がなく、頭痛がする

睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠中に酸素不足になることで深い睡眠が得られません。

その結果:

朝の疲労感:十分に眠ったはずでもスッキリしない
頭痛:酸素不足や血圧の上昇が原因
口の渇き:口呼吸による乾燥

朝起きたとき、頭がズキズキと痛んだり、喉がカラカラに乾いていたりする場合は、睡眠の質が著しく低下している可能性があります。

いびきを放置するとどうなる?健康リスクと合併症

いびきを放置すると、単に「眠れない」だけでは済みません。以下のような深刻な健康リスクを引き起こす可能性があります。

高血圧・心疾患・脳卒中のリスク増大

無呼吸による低酸素状態と覚醒反応の繰り返しが血管を傷つけ、動脈硬化や高血圧の原因になります。

睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、高血圧になるリスクが約2〜3倍高くなるといわれています。また、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な循環器疾患のリスクも高まります。

特に、いびきが大きく、頻繁に呼吸が止まるような重度の睡眠時無呼吸症候群の場合、これらの合併症のリスクは更に高くなります。

糖尿病の発症・悪化

睡眠不足がインスリンの働きを悪くし、血糖コントロールに影響します。

睡眠時無呼吸症候群による慢性的な睡眠不足と低酸素状態は、インスリン抵抗性を高め、糖尿病の発症リスクを約2倍に増加させるという研究結果もあります。

既に糖尿病を患っている方の場合、睡眠時無呼吸症候群を放置すると血糖コントロールが更に難しくなる可能性があります。

日中の事故リスク

眠気による交通事故や労働災害が増加します。実際に、睡眠時無呼吸症候群患者は健常者と比べて交通事故率が約7倍と言われています。

日中の強い眠気は、注意力や判断力の低下を招き、日常生活のあらゆる場面で事故のリスクを高めます。特に運転中の居眠りは、自分だけでなく他者の命も危険にさらす可能性があります。

仕事中のミスや生産性の低下も、睡眠時無呼吸症候群による日中の眠気が原因かもしれません。

うつ・認知機能の低下

慢性的な睡眠不足は精神的な不調を引き起こし、脳のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。

睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、うつ病を発症するリスクが約2〜3倍高いという研究結果もあります。また、記憶力や集中力の低下、判断力の鈍化など、認知機能全般に影響が出ることも知られています。

長期的には、認知症のリスク増加にもつながる可能性があるため、早期の対応が重要です。

いつ医療機関を受診すべき?診断と治療の最前線

自己対策を試みても改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします。

受診を検討すべきタイミング

大きないびきと呼吸停止を家族から指摘された
日中の強い眠気で日常生活に支障がある
朝起きても疲れが取れず、頭痛がある
高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある
肥満がある(BMI 25以上)

これらの症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。早めに耳鼻咽喉科や睡眠専門外来、歯科(マウスピース装置を扱う医院)などを受診しましょう。

当院の治療法
診断結果に基づき、以下のような治療法が提案されます。
1. マウスピース治療
軽症から中等症向けの治療法です。下あごを前に出すことで気道を確保します。
当院で作製する固定式又は可動式のマウスピース装置は、CPAPが合わない方や軽症の方に適しています。装着感も比較的良好で、持ち運びも容易です。


2. 顎顔面骨格矯正治療
歯並びを整える一般的な「歯列矯正」とは異なり、あごや顔面全体の骨格の成長や位置を改善する治療です。
特に、上あご(上顎骨)や下あご(下顎骨)が狭い・後退していると、舌の位置や気道の広さに影響し、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になります。
3. 最新のレーザー治療
軟口蓋や口蓋垂にレーザーを照射し、組織を引き締める治療法も開発されています。
比較的低侵襲で、外来でも受けられる治療法ですが、保険適用外の自由診療となります。マウスピースと併用することでさらに効果を発揮できます。
まとめ:いびきを放置せず、健康な睡眠を取り戻そう
いびきは単なる「音の問題」ではなく、体からの重要なSOSサインかもしれません。特に、以下の症状がある場合は注意が必要です:

寝ている間に呼吸が止まる
日中に異常な眠気がある
朝起きても熟睡感がなく頭痛がする

いびきを放置すると、高血圧、糖尿病、心疾患、脳卒中などの重大な健康リスクを引き起こす可能性があります。また、日中の眠気による事故リスクや、うつ・認知機能の低下なども懸念されます。

現在では、CPAP療法、マウスピース治療、手術治療、レーザー治療など、さまざまな治療法が開発されています。あなたの症状や生活スタイルに合った最適な治療法を見つけることで、健康な睡眠を取り戻し、生活の質を向上させることができるでしょう。

詳細な診断や治療についてのご相談は、東京BTクリニック歯科・医科でも承っております。いびきでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

詳細はこちら:東京BTクリニック歯科・医科

著者情報                                              医療法人社団誠歯会 理事長 歯学博士                                      東京BTクリニック 歯科・医科 加藤 嘉哉 YOSHIYA KATO                        【経歴】                                               東京歯科大学 総合歯科                                        東京歯科大学 インプラント専門外来                                  医療法人誠歯会 加藤歯科クリニック 開業                               日本大学松戸歯学部非常勤講師                                    【資格・所属学会】                                           PRGF-Endoret® 指導医、公認インストラクター                            日本口腔インプラント学会 専門医                                  日本臨床補綴学会 専門医                                       日本歯周病学会 認定医                                         IDIA顎顔面外科矯正 指導医                                     日本睡眠学会                                            日本睡眠歯科学会

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